ロンドン交響楽団が極東ツアーを行っている。
最初の訪問地がここ日本。
東京で昨日と今日と2公演したあとは、中国へ。
中国内のいくつかの都市を回った後に香港、台湾、そしてマレーシア。
ということで、東京オペラシティで行われた演奏会を聴きに行った。
唐突ではあるが、ロンドン交響楽団といえば、スターウォーズである。
あのテーマ曲を演奏していたのが、ロンドン交響楽団。
最新作までそうなのかは知らないが、1978年に公開されたあのスターウォーズのテーマはロンドン交響楽団が演奏していた。
そういう意味で、とてもなじみの深いと勝手に感じているオーケストラである。
その演奏会に行けたのは、単純にうれしい。
曲目は、
ドヴォルザーク:スラヴ舞曲4番
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲(フランク・ペーター・ツィンマーマン)
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
で、指揮はダニエル・ハーディング、LSOの主席客演指揮者である。
全体を通しての感想は、ただただうまい、の一言である。
日本のオーケストラと比べて圧倒的にいい音してる。
弦楽器も木管も金管も、ぜーんぶうまい。桁違い。
加えてその安定感たるや、もう、ほんとに、こんなに安心して聴いていられるなんて、日本のオケではあり得ない!
(まぁ、チケットもあり得ないくらい高いけど)
陸上などの競技で一般的には、日本記録と世界記録との間には埋められない溝があるものだが、まさにソレである。
ということで、オーケストラの性能そのものに大変驚いたというか感動した。
曲別に見ていくと、
ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲が大変すばらしい演奏だった。
ツィンマーマンの独奏もすばらしければ、LSOの伴奏も抜群だった。
CDで聴いていた限りだとつまらない曲だと思っていたのだが、実演をみて変わった。
「新世界より」は大変個性的な解釈をしている演奏だった。
タメるのが好きな指揮者で、タメるたびに音楽が止まるのだが、そういうのもアリなんだろうと素直に受け入れられた。
公演前から少し気になっていたことがある。
今日のこの「新世界より」のプログラムは、この極東ツアーで今日のみと特別プログラムだったことだ。
マーラーの5番とベルリオーズの幻想交響曲の2つのプログラムでほかの公演は構成されているのだ。
ツアーは、過密なスケジュールだし今日のためだけのプログラムとなれば、練習不足のまま本番を迎えるのではという不安がよぎる。
実際、2,3楽章はアンサンブルが乱れがちで練習不足なのでは?といらぬ心配を抱かせる部分もあった。
今回の公演は、非破壊検査という会社がスポンサーに付いているようで、コンサートホールにもそれっぽい社員と接待で呼んでいる客先が挨拶を交わしまくっていた。
うがった見方だが、マーラーの5番では、営業対策として配るチケットとしてはマニアックすぎるから、誰もが知っている「新世界より」のようなポピュラーなプログラムを望んだのではないかと思う。
芸術にパトロンは必要不可欠な存在なので、それがどうの言うつもりはないけど。
ちなみに、今日のプログラムは、6月のスペイン&ポルトガルツアーでも組まれていたので、やっつけではないようだ。
まぁ、やっつけであの解釈を演奏しきったのだとすれば、それはそれですごい話ではある。
楽団は土曜日に来日して日曜日は箱根の美術館に行ったらしい。団員のツアーブログに書かれていた。
http://lsoontour.wordpress.com/2007/04/16/free-day-in-hakone/
次回はぜひゲルギエフと来日して、春の祭典をやってほしい。そしたらまた聴きに行く。
追記
コンサートホール内は、撮影禁止なのだが、ヴァイオリンの女性がステージから客席のほうをストロボたいて写真撮っていたのが笑えた。
あと、オケの並び方が対抗配置だった。
しかも、チェロとコントラバスが左側に並んでいて、普通の配置を鏡で見たような感じ。
音響的にどういう効果があるのかは、実感できなかった。
座席は、2階の右端でまっすぐ座るとステージ向かって左側の壁なので、ずっと右側を向いてて首が疲れた。
ハーディングはやたらノリノリな指揮で、踊りまくっていた。カルロス・クライバーか!おのれは!っていうくらい。

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